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T君の上を巨体が覆いかぶさったのを見逃さなかった。
それが何かを理解するのに時間は掛からなかった。
サメだ・・・・・・。
スキューバダイビングで襲われることはまず無いが、スキンダイビングでは出会ったら
最後。生きて帰れるかは運に任せるほかない。
ヤバイ・・・T君が・・・。
と、その巨体はT君を通り越し、こちらへまっすぐにやってきた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
思わず海中で大声を出し、慌てて岸に向かって泳ぎだした。
ダイビングにおいて、バディは一心同体。置いていくなど、言語道断だ。
しかし、今はパニック状態。そんなことを考える余裕は無かった。
慌ててクロールをして、全力で逃げた。
しかし、、、岸までが遠い。
全力でクロールをしながら、手を掻くと同時に後ろを見た。
そこにはテレビでしか見たことのない、サメの歯が並んでいた。
もうダメだ・・・。
なぜか一瞬、血だらけの自分と、自分の葬式が脳裏を横切った。
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